あえてPCを使わずにブログ記事を書くということ

2014年3月17日

 このブログの原稿だが、実はノートとキングジムの「pomera」で書くようにしている。普通ならばCMSの管理画面から直接執筆するようなものだが、あえて回りくどい手順でしこしこ執筆をしている。ペンでノートに手書きで構成をこしらえて、それを基にpomeraで執筆。それをPCに送り込んである程度校正してからアップロードする。手間がかかる。

 わざわざこのような手順で作業しているのは、PCでは集中力が続かないという性格による。どうにもこうにもPCで執筆すると、気が散って気がつくと無関係のサイトをだらだら見ていることが多い。それを避ける意味が大きい。

 PCで原稿執筆をしていると、いろいろと誘惑が多い。キーボードを打つ手が止まると、ブラウザのブックマークから何となく動画サイトやニュースサイト、ほかのブログなどを見てしまい、気がつくと無目的に時間を過ごしてしまう。

 人によっては一気に記事を書き上げてしまって、作業が横道に逸れるということがないかもしれない。しかし、自分は集中力が散漫な性格なのでなかなかうまくいかない。ツイッターあたりにはまりこんでしまうと、しばらく抜け出せずに記事執筆がどんどんと遅れてしまう。

 それだけに、あえて原稿を執筆する時はPCを閉じて、ノートとpomeraを使うようにしている。

 ノートはもちろん紙とペン。しかし、アイデアや構成を考える上ではPCよりも融通が利く。紙の上で自由にペンを動かせるので、文字だけでなく記号や図、矢印などを思い通りに描ける。言うならばノートを「汚しながら」原稿の構成をある程度固めていく。

 そしてpomeraの登場だ。このpomeraは、テキストファイルを書くということだけに特価したツール。ちなみに自分は初期のDM20を使っている。

 この機種だが、画面は白と黒のモノクロ液晶でバックライトも無い。昔のワープロ専用機を彷彿とさせる画面で、懐かしさも感じる。しかしながら、本当にテキストを書くことしかできないツールなだけに、集中して執筆できる。

 PCと違い、インターネットにつながっているわけではない。そのため、誘惑につられてネットの海をうろついてしまうこともない。キーボードを打つ手が止まっても、意識がほかへと移ってしまうことも抑えられる。

 また、バックライトがないため長時間画面を見ていても目が疲れない。PCだとだいたい真っ白な背景に黒い字で表示されるため、凝視をしているとちょっと刺激が強い。このあたりは神経にも影響すると聞くし、元々PCの明るい画面に強い体質でもない。一方、pomeraは古風な液晶画面なのでずっと見ていられる。これも集中力持続にいい。そして、一番最後にUSBケーブルを通してPCにファイルを送り込み、それをCMSで公開するという手順だ。

 わざわざ手間のかかる手順を踏んで執筆しているが、自分のような移り気な人間からすると、結果的に時間の短縮になると考えている。PCでは無駄に時間を過ごしてしまうリスクを考えると、必ずしも手間ではないと考えているのだ。

 いずれにしても、集中できる環境を考えた結果、PCを使わないで執筆するという結論にたどり着いた。集中するぞと意気込んでも、意志が弱いので気がつくとネットサーフィン状態。もうここまでくれば、PCを使わないという手に出るしかなかったのだ。

 たまたまpomeraという便利なツールがあったので、PCを使わずともキーボードで執筆できる。キングジムさまさまといったところだ。

 PCでの原稿執筆で同じような悩みを抱えている人がいれば、このようにノートとpomeraで執筆をするというスタイルをおすすめしたい。もちろんpomeraでなくてもいいのだけれど。便利になりすぎた今こそPCを避けて、面白いツールをPC代わりに使ってみるという選択肢もあるのだ。あえて便利なPCという環境を遮断するといろいろと見えてくる。

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